“Accent is the soul of speech; it gives it feeling and truth.”
Jean-Jacques Rousseau (Philosopher: 1712–1778), Émile (1762)
「アクセントというものがことばの魂なのだ。それは、ことばに感情と真実を与える。」
ジャン=ジャック・ルソー(哲学家: 1712 – 1778)
フランス啓蒙思想の巨人、ジャン=ジャック・ルソーのことば。
ここで言うアクセントとは、日本人アクセントの英語などの外国語訛りを指しているのではなく、抑揚や強弱のことである。
どれだけ美辞麗句を並べた名文も、声に抑揚や強弱がなければ、その思いや迫力までは伝わらない。
英語は意味が伝われば十分というのは初歩の話で、それでは深いコミュニケーションが叶わない。
なぜか?
表面的な意味が伝わるだけでは、まだ足りない。
何を言っているかはわかっても、どんな思いで言っているかが届かないのだ。
わたしはときどきハラハラする場面に遭遇する。
日本の経営者が自身の哲学や経営論を語る。日本人通訳者がそれを英語に訳す。
通訳者の声が弱く、抑揚も乏しい。そして、棒読み。
訳された内容はわかる。けれど、経営者本人の確信や熱意が聞こえてこない。
また、逆に、上品な日本語を、やたらと大声の英語で訳して、もともとの日本語の品位を台無しにしてしまう日本人プロ通訳者もいる。
それでは、いくら英語に訳したところで、日本の経営者の良いところがただしく伝わらないのでは?
経営者の哲学を伝える通訳には、内容を正確に訳す力に加えて、その人の確信や熱意を声で届ける力が必要だと思う。
日本の真髄をただしく海外に伝えられる通訳者が増えてほしい。
日本のために、世界のみんなのために。

英語発音道場 升砲館
館長ショーンツジイ