“Body techniques are the ways in which from society to society men know how to use their bodies.”
Marcel Mauss (Anthropologist: 1872 – 1950)
「身体技法とは、それぞれの社会で、人々が身につけている身体の使い方のことである。」
マルセル・モース(文化人類学者: 1872 – 1950)
贈与論で知られるフランスの文化人類学者マルセル・モースの身体技法論。
わたしたち人間が日常的に行なっている、歩き方、泳ぎ方、座り方も、それらはすべて文化の中で学習される「身体技法」である。
例えば、あなたの「歩き方」はどこから来たのか?
文化人類学の動作学(kinesics)では、歩きぶり(gait)というのだが、民族によって歩行の仕方が異なる。
本人は、自分の歩き方の成立や起源など知らないもので、それはただ文化の中で継承されていく。
ことばの習得や話しぶりも「身体技法」であり、文化の中で育まれ、ひとりひとりがそれを継承していく。
ことばを覚えるのに、教科書に載っている語彙や文法も大切ではあるだろう。
しかし、もっとも大切なのは文化だと思う。
あなたもわたしも、ことばやことばの使い方を、文化から教わった。
わたしたちの先祖も同じ。
わたしの仕事は、文化の隠れた構造を調査し、それを教育に役立てることである。
なぜか?
それが好きなのだ。

英語発音道場 升砲館
館長ショーンツジイ